毛衣一族の日記 犬とキャンカー等様々に


犬、アウトドア、旅行、キャンピングカー TOM200・・・
日々をきままに綴っていきます

クルーばあちゃんと耳血腫の戦い

クルーばあちゃんは、どうやらアトピーらしい・・・。
若犬の頃から、フードの選びの旅は、長く遠かった・・・。


ヒルズ、ソリッド、ナチュラルチョイス、ロイヤルカナン、アイムス、ゲインズ、銀のさら、愛犬元気、アカナ、まだまだたっくさん・・・・
・・・その他、忘れちゃうほどの種類のフードを変遷。


どのフードも、数日~半月も食べると、食べなくなる。
飽きたのかと思い、ふりかけや生みるく、牛乳でごまかし、食べさせてみるが
本当に食べなくなり、そうなると黄色い胃液をすきっ腹の時にしばしば吐くように。

おなかはギュルギュルなってるのに、恨めしそうに食事を見て食べない・・・。
仕方なく、次のフードを買い求める。
・・・・この繰り返しでした。


後々、アトピーと気づくのですが、最初は初めての犬なこともあり
・・・・わがまま?????・・・って感じでした。


思えば、吐くだけでなく、耳はいつも軽い外耳炎。
耳の手入れをしても、薬を刺しても
耳の中が常に赤く、かゆがり、時に掻き壊して病院通いの繰り返しでした。


年をとるごとに症状は少しづつ重くなり。
いつも顔のまわりをかゆがり、後足でかき、耳かゆいので頭をブルブルと振ります。
そして、恐れていた事態「耳血腫」を発症。

(他のワンちゃんの症例)

耳がかゆい時、思い切りブルブルするのが
おそるおそる頭をふり、諦めたように振るのをやめたり、
後足で耳をかこうと態勢をとって、掻くのをあきらめたり・・・
耳を下にして寝そべったとき「キャンッ」悲鳴を上げたり。
足が痛いのか?腰が痛いのか?・・・心配するけどわかんない。


あれっと思い、耳を確認したときは、すでに上記のようなパンパン状態。
熱を持って、触ると耳は高温に・・・。
即、行きつけの動物病院へ直行です。


一度目は、耳に溜まった血とリンパ液を注射器で抜き、
血の溜まっていた空間に抜いた血と同量の抗生物質を含む薬剤を注入。
徐々に炎症は治まり、薬剤は体に吸収され、平たい耳に戻りました。
膀胱炎を繰り返し、腎臓の弱いクルーばあちゃんは抗生剤が合わなかったのか
飲み薬を飲み終え、耳の薬剤が体に吸収されるまで、
腎臓の機能低下、多飲多尿の症状が出てしまい、かなり心配でした。


それから半年後、悪夢、再び・・・


昨年、2016年6月、また耳を掻きたいけどやめて・・・
頭を振りたいけどやめて・・・
またか・・・と確認すると、すでにパンパン、前よりひどい!!
あわてて動物病院へ直行!!


前回と同様の処置でした。
腎臓への影響は、薬の副作用の症例ではないはずとのことでしたが、
やっぱり多飲多尿の症状が出てきます。
一度は水もひけて、症状は治ったように見えたものの
半月後に再び、耳に血水がたまり始めました。


今度はこちらも予備知識があります。
「再発が多い病気なので、耳を外科的に縫う手術をしてください」
「たびたび再発し、そのたびに痛い耳から何度も水を絞られるのはかわいそう」
とお願いしましたが、担当医は
「一度だけ水を抜いて、薬を入れて様子を見ましょう」
「バーニーズの7歳は高齢、手術の麻酔が腎臓へ影響するのもこわいので」
とのこと。


毎日、動物病院に通うこともできないので、
耳の一部を切開し、自分で血水を抜く方法を無理やり教わり帰宅しました。
(獣医さんは、感染症の関係で、素人に処置をさせたくなかったようです
・・当たり前ですが・・・)


人間の手術に使うイソジンで、耳と人間の手をよ~く消毒し、
新しいカミソリで、耳に傷をつけます。
すると、血水が湧き出してくるので、できるだけ絞り出し
再度傷口を消毒、滅菌ガーゼを高価なかぶれないテープで固定
耳に水が貯まらないよう、あて木をして耳たぶを圧迫した状態にして包帯を巻きます。
この時のあて木は、骨折したチワワ用の添え木でした。
(その前はタオルを巻いたもの)


24時間後、見事にクルーばあちゃんの耳は、血水でパンパンに。
 朝から、耳を切開し、水を自分で抜きました。
 病院用の消毒液、ガーゼをたくさん用意して大騒ぎです。
しかし、夜にはまたパンパンに・・・
 だんだん血水が貯まるスピードが速くなっていきます。

よくじっと我慢してくれています。

でも、やっぱり動くから、やりづらいんです・・・

いっちょうあがり!!!
がっちり止めないと、三回頭を振ったとたんに、包帯もネットも飛んでいきます。
締めると、呼吸が苦しいし、緩いとすっ飛んで行くし、難しい・・・・
ちなみに、動物病院の担当医が巻いた時は2振りで飛びました。
・・・・・私の方が上手とほめられちゃいました!


一日に2回、血水を抜く作業をくりかえし、
動物病院へ時間ができるなり駆け込んで
「手術してください!!」
と懇願し、手術にすることになりました。


手術は、ちょうど我が家恒例の海旅とぴったり一致。
すでに宿は予約済みだし、キャンピングカーは手放して、納車待ち。
退院したクルーを連れて行ってもいいのですが、
耳がこの状態では、車でお留守番、旅先でなにかあってもまずい。
小さい今の車、クリッパーでは、炎天下の海辺で海遊び中に車内で待つのは危険。
・・・等等の理由から、犬連れ旅行は取りやめ!!
クルーは手術を受け、そのままペットホテルで涼しく安静、4泊5日。
人間は、下田へ夏の海旅です。


5日後、病院でまったく食事に口をつけないクルーは、
毎食ごとに看護師さんから、一口づつ手で食べ物を運んでもらい
「食事介助料金」なる負担を、自分を置いて海で遊んできた
飼い主への嫌がらせとして加え、元気に退院しました。
もちろん帰宅した途端、毎食ごと一人で完食していることを看護師さんに伝えると
「バーニーは賢いですね~」と呆れていました。


クルーの耳は、手術で切開したところ、耳タブの軟骨が折れ、
その部分から出血していたそうです。
なので、結局は血水を抜いても抜いても良くはならなかっただろうとのこと。
大型犬は力があるので、かゆくて頭を振ったときに
耳をどこかに強くぶつけて折れたのではと説明を受けました。
もっと早く手術をごり押ししておけば良かった。


それから9か月、食事もいろいろ工夫したので、
耳や口をかゆがることもなく、
手術でちょっとデコボコの耳になっちゃったけど元気なクルーばあちゃんです。


K2でした。












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