毛衣一族の日記 犬とキャンカー等様々に


犬、アウトドア、旅行、キャンピングカー TOM200・・・
日々をきままに綴っていきます

小町 ~2年間の成長まとめ~

小町、相変わらず修行中です
今日、6月2日で満2歳
我が家に来て1年9か月間の変化をまとめました
長文になります

山狩りで捕獲した母犬が保健所で産み落としたのが小町とその兄弟
離乳と同時に保健所から保護団体に引き出され
保護ママさん宅で里親募集を開始


里親募集の条件は四国限定
ネットで目に留まった真っ黒な細身の子犬に一目ぼれしたワタシ
家族は当初はあまり乗り気ではなかった
なんで香川まで行ってこの子犬でなくても・・・と


でも・・・どうしても諦めきれず募集範囲外なのにダメ元で連絡
四国から700キロ以上離れた我が家
とても無理だろうって思うけど悪あがき状態


保護団体さんにこのブログを見ていただき
奇跡的に条件外だけど了解していただけた!!
本当に奇跡・・・あきらめてたらなかった出会い!


里親さん宅で生後3か月まで預かっていただいて
動画をちょくちょく送っていただいた
大きな耳は垂れてて・・・まるでもの押し竿のTシャツ(笑)
たくさんのいろんな犬に囲まれても物怖じしない犬だったらしい
今もだけどね(笑)


そして香川の保護団体さん宅で感動の対面!

譲渡を受け、小町はめでたく我が家のワンコに
大きな耳が特徴的な小町

香川県まで車でとんぼ返りの強行軍!
片道700キロ、帰路はK1と交代で土砂降りの中の運転
車内ではとってもいい犬だった・・・車内では・・・(笑)

到着した数日後には鞍馬にやりたい放題の乱暴狼藉

鞍馬の尻尾にかじりつき

馬乗りになりやりたい放題!


鞍馬が面倒見のよいワンコだったから我慢してくれたけど
鞍馬の下腹や手足・・・一時期は噛み傷でカサブタだらけ
悲鳴も上げない鞍馬だったからある日腹を見てビックリした(-_-;)


それでも鞍馬はよく小町の面倒を見てくれたね~

何でも鞍馬のマネっ子しながら我が家のルールを学び
ほとんど躾は不要
真剣に躾をしたのは吠えることくらいだったかも

そんなある日・・・片耳が自己主張開始!
この1週間後にはもう片方も
結局、両耳が自立してしまった
耳が垂れた犬が希望だったんだけどね~( ;∀;)

このころはフタリともべったりって感じ
鞍馬の母性が全開で発揮されてた感じ


成長と共にフタリの間にはだんだん空間が広がってく・・・

耳が自己主張始めた頃からお散歩練習も開始
でもいくら外に連れ出してもただ、ただ、怯えてばかり


家では乱暴者の小町は
外では震えてパニックで暴れてどうしようもなかった・・・

ビビッてウンチを漏らしては
尻尾でホールドして持ち歩く・・・


その状態でいつもさらにパニックになり
とんでもなく暴れるから最後は小町を抱きかかえて帰宅する
何度うんちまみれで家に戻ったことでしょう( ;∀;)

ダブルリードで外に出ても足の皮膚が破れるほど
どこかに隠れようとパニックになって暴れ
最初は100mをまともに歩くこともできなかった・・・


それでドックラン通いが始まった
どこかに逃げたければ柵の中を自由に逃げればいい
足は擦れて傷つかないから・・・

・・・って思ったけど問題も
ドックランに行けは木の股に入り込んで出てこない (-_-;)


他の犬が怖いのではなく家族以外の他の飼い主さんが怖くて・・・
木の股から恐る恐る出るようになるまで
ラン通いを始めてから3か月くらいかかったかな


週1~2のドックラン通いは今でも継続中
犬慣れではなく他人に慣れるため
他の犬とはちょっと目的が違うケド(笑)

家でもずーーーと家族にも安心して甘えることはなかった


1歳過ぎても家族に対し「いつでも逃げられる距離」を保つ
そんな関係でヤキモキした

人馴れさせようとホムセンにもよく連れて行った


結局、おびえるばかりで可哀そうで
1歳を過ぎた頃から人慣れはあきらめた
ドックランだけは運動も兼ねて今も続けている


小町は最初から知らない人が触ったところで
ビビリ・ションして逃げようと暴れるけれど
相手を噛んだり攻撃はしないからいいか~ってあきらめた

お散歩の気配を感じ取ればクレートに逃げ込みこの表情
ずーーーーーっと小町にとっては恐怖の「お散歩」

無理やり引っ張れば・・・泣き出しそうなこの表情 


お外の楽しさを教えたいのに
なんだか小町を虐待しているようで
「ここまでしてお散歩が必要なのか」
毎回、心が痛んだ


でも、お外の気持ちよさ
風の気持ちよさ、空気や草の匂い、気持ちよいのだから
たくさん、たくさん感じてほしい・・・
そう願って少しづつ、ほんの少しづつお散歩の距離を伸ばしたね

だんだん大人の犬になるにつれ

鞍馬との遊びも対等になっていきドキドキ・ハラハラ


我が家は多頭飼育は初めてだったから
本気と遊びの境目がわからなくて
ワンプロも激しくなるにつれ緊張しながら見てたっけ

小町は我が家の歴代ワンズではイタズラ・破壊王
ボタンがなくなったテレビのリモコン

K4の通勤用の靴はこの有様・・・

小町がいつもいる窓の桟はこの惨状・・・
1歳半までいろんな物を壊してくれたね

床に、我が家の犬として旅犬となり

山を歩き

川遊びして

海で泳ぐ

犬生初の雪遊びもしてみたり・・・

ついにはワンワンホテルに宿泊もしちゃったりして!


家族で楽しく過ごし
1歳半を越した年末くらいから
急に家族との距離が近づいた


尻尾をあまり振らない犬だと思ったけど
目が合えば嬉しそうに尾を振り
坐っている家族の足や寝ている家族の背中に
自分の頭や背中を遠慮がちにくっつけまったりとできる


やっと、やっと家族に全信頼をおけるようになったんだね♡

この頃から知らない人との距離も少し短くなって
ドックランで出会う他の飼い主さんにも尻尾を腹に巻き込んで怯える
そんな場面ばかりではなく
自分から他の飼い主さんの匂いを背後からこっそり嗅ぎにいく
そんな場面も見かけるようになった
(前から行けば撫でてもらえるのにね~)


ビビリション、ビビリうんちをすることもなくなって
他人は怖いけどパニックになるばかりではなくなってきた・・・

真っ黒だった顔は口回りとアゴが白くなって
なんだか年寄り犬ののように変化したのは
自己主張の強い耳と共に残念だけど・・・(笑)


お正月明けには鞍馬を流血するほど何か所も噛む事件があり
多頭飼育は二頭を引き離さないと成立できないのかと一時期危ぶまれた


でも今のところはこの1回のみ
二頭の関係はそれ以上悪化することもなく
淡々とした「職場の先輩&上司」に似た関係で落ち着いています

まだお外でこんなに弾ける時間はほんの少しだけど
キレ走りしたり
鞍馬や他の犬と鬼ごっこがたまにできたり
2歳を前にお外の楽しさを理解してきた


前はリードを見ると尻尾を腹の下に格納して逃げ回っていた小町
先月、4月を迎えたころからリードを見て尻尾を振ったり
自分からリードをつけてもらうために近づいてくるようになりました


お外の楽しさも少しづつ感じているようで
最近ではお散歩を楽しみにしている日もあるようです


でも、いざ外にでると散歩は楽しめるような余裕はなく
ただ、ただ、速足で前に進むばかりの小町の散歩ですが
長い時は1時間近く足が血だらけになるようなこともなく
気管がつぶれる程の引きもなくできるようになりました


実を言えば迎えて最初の1年は
「なんで野犬の子犬なんて引き受けたのだろう?」
私の人生で出会った犬達にはない難しい犬に直面し
そう後悔することが多々あった


特に外や他人を怖がる小町に人や車、自転車の多いこの土地でなければ
こんなに怯えて暮らすこともなかっただろうに・・・と
この土地でなければもっと楽に生きていたのかもと
ただ怯えるばかりの小町を見て溜息しかでなかった時期もありました


野犬って本当に難しい
仔犬で迎えてもこんなに難しい
これが成犬であったなら
最初に迎えた犬であったなら
私は挫けてしまったかもしれません


長い、長い、そんな時間を乗り越えてきて
小町はまだまだの状態だけど
欲を言えばきりがないけれど
これからも小町の犬生が豊かで楽しい物になるように
ゆっくりでいいから「外」と「他人」に慣れていってくれればと思います


2週間前・・・狂犬病の予防注射に行きました
小町、生まれて初めて自分から家族以外の人にあいさつしました!!
おそるおそるですが獣医さんに「こんにちわ~」って
獣医さんの正面に自分から近づいていきました!
このところ駆虫やらワクチン、健康診断で獣医さんに触られて
この人は大丈夫って思ったのかな?
・・・注射されて痛い事されているんだけど
家族以外に自分から撫でられにいくのは本当に初めて
とっても感動でウルウルきちゃいました ( ;∀;)


これが毛衣ん家の8番目の家族の2年間のまとめです



~おまけ~
かなう事ならば
この我が家の経験が
これから難しい犬を迎えようとする
たくさんの人達が安易に犬を迎えることのないようにと願います
また、縁あって難しい犬を迎えて心挫けそうになっている
たくさんの人たちの支えになるようにとも思います

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